Lenovo IdeaPad Slim 360 Chromebook の充電電力をチェックする
IdeaPad Slim 360 Chromebookの充電にどれくらいの出力が必要か試してみた。
結果だけ知りたい人は4.まとめを見てほしい。
目次
- 製品仕様
- チェックに用いるデバイス
- 結果
- まとめ
- おわりに
1.製品仕様
まずは、製品仕様をチェックする。
Lenovo IdeaPad Slim 360 Chromebook 14 ? | レノボ・ ジャパン
製品仕様書を見ると、USB Type C ポートがUSB PDに対応していることがわかる。
しかし、それ以外の情報が無い。付属のアダプターが45Wであることから、おそらく45Wまでの充電に対応していると思われるが....
2.チェックに用いるデバイス
チェックには以下のデバイスを用いる。
・Anker PowerPort Atom III 65W Slim
4ポートあり、45W・20W・12W×2となっている。20Wポート利用時は45Wポートが30Wに制限される。つまり、12W・20W・30W・45Wの充電チェックができる。
・USB電流電圧チェッカー
よく見かけるやつ。電圧・電流などを計測できる。
・USB C to C ケーブル
100Wまで対応するケーブルを利用する。
・USB A to C ケーブル
普通のケーブルを利用する。(粗悪品でないなら理論上結果に影響しないハズ)
番外編として、あまり実用的ではないが、90Wのチェックも行う。
・INNOCN 27M2U
モニター。高出力の充電器を持っていないので、USB Cポートが最大90Wに対応する本製品で代用。
テスト条件
電池残量50%の状態で、画面輝度を100%にして、充電電力と充電完了までの時間をチェックする。
3.結果
・45Wの場合
充電電圧:14.9[V]
充電電流:2.58[A]
充電電力:38.3[W]
45[W]出ていないのが意外だけど、30[W]以上に対応しているのは確実そう。
純正の45W充電器も試したが、充電完了までの時間が41分で変わらなかった。(メス端子がなく、チェッカーを挟み込めないので、電力の測定はできなかった。
・30Wの場合
残念ながら、チェッカーが干渉して電力の測定はできなかった。
45Wの時と比べて、充電完了までの時間があまり変わっていない。
おそらく30Wぐらいで充電できているはず。
・20Wの場合
充電電圧:8.92[V]
充電電流:2.11[A]
充電電力:18.9[W]
低電力の充電器という表示が出現した。充電できない可能性があるとのことだが、電池残量は増加していったので、充電はできている。
30Wと比べて、充電完了までの時間が一気に増加した。
・12Wの場合
充電電圧:5.10[V]
充電電流:1.42[A]
充電電力:7.28[W]
流石に充電は無理かと思っていたが、切断されることなく給電されている様子。
とはいえ、充電完了までの時間は一気に9時間となり、消費分を賄うので精一杯か。
電源をオフにすれば、充電していけそうな感じがある。
USB AポートなのでUSB PDに対応しない。おそらく、USB BC規格の5V1.5Aで給電されていると思われる。
・90Wの場合
こちらもチェッカーが干渉して測定はできなかった。
45Wの時と充電完了までの時間が変わらないため、45W以上の充電器は必要なさそう。
4.まとめ
5.おわりに
USB PDに対応するノートパソコンが増えてきたのはありがたいのだが、大半のメーカーが詳細な充電仕様を公開していない。メーカーとしては、純正以外の充電器を使ってほしくないのは理解できるが、使い勝手に大きく影響する部分なので、考え直して欲しい所。
現状は実機で測定した人の情報を参考にするしかない。本記事が購入する人の参考になったら嬉しい。
余談 何ワットの充電器を買うべきか?
30Wの充電器が一番向いているように感じる。45Wとあまり充電時間が変わらないが、45Wの充電器と比較して、安価で小型である。
ただし、自分の場合は、さらに安く軽量な20Wの充電器を購入した。理由は、Chromebookのバッテリー持ちが良く、出先で充電する必要があまりないと判断したためである。
10W前後の充電器ではほとんど充電できないので、おすすめしない。